ゆとりケアは東京都墨田区の自立介護(訪問介護・居宅介護支援)を応援致します。現在ケアマネジャーさんを募集しております。

ゆとり日記

連載インタビュー記事

“秘密結社ゆとり”の山田冷麺氏が、ゆとりケアの連載インタビュー記事を書いて下さいました!

今の介護業界の問題を、非常に端的にわかり易く書いて頂いてます!!

介護に関わっている全ての人に読んで頂きたい記事です!!

※”秘密結社ゆとり”は、ゆとりケアの関連団体ではありません。

以下、http://www.himitsukessya-yutori.com/よりインタビュー記事の引用になります。

http://www.himitsukessya-yutori.com/single-post/2016/…

■介護の場で働くゆとり世代(December 18, 2016 山田冷麺)

ご無沙汰しております、山田冷麺です。 今回は『介護事業所ゆとりケア』で働くゆとり世代、深町さんに介護の現場についてお話を伺ってきました!!

山田冷麺(以下緑色): 本日はよろしくお願いします!早速ですが質問させて下さい!

深町さんはゆとり世代ですよね?>

深町さん(以下オレンジ色): そうです。僕が初代ゆとり世代ですね。 1987年生まれで、僕としては実感全然ないんですけど、 社会的には僕の世代から始まってるらしいですね。

なぜゆとりケアという名前なんですか?>

うちの事業所の理念として『在宅介護を担う我々がこの地域に根差してご利用者様の命を守り、自ら”ゆとり”ある生活を送って頂けるように支援していく。 それが即地域の発展の貢献になる』というのを掲げていて、『ゆとり』というのは元々、心の平和・平穏のことですよね。 なので僕たちゆとりケアが目指してるのは目の前にいる一人一人の心の平和・平穏、ゆとりを支援することなんです。

僕の介護のイメージって老人ホームなんですが、ゆとりケアは違いますよね?>

うちは在宅介護なので、利用者さんの自宅にヘルパーさんを派遣して介護をする訪問介護ってやつですね。

その2つの大きな違いはなんですか?>

まず、在宅介護は一人一人場所も違うし、家というのはその人の生きてきたものが全て詰まっているので、同じ状況というのがないんですね。 老人ホームは施設に利用者さんが入所される形で、介護保険を使う方には症状の重軽度によって1?5の要介護レベルがあるんですが、要介護3以上の人が、一般的に言われている所の施設(=特別養護老人ホームという介護保険の施設)に入れます。

要介護2以下の比較的軽度の方が訪問介護を使うんですか?>

軽度の方が訪問介護を使うというか、施設を希望しても入れないんです。 入りたくても入れてもらえないという状況なので、どうしても入りたい方は有料老人ホームに行くことは出来ます。 ただ、金銭的な余裕がないとなかなか難しいですね。

深町さんはどんな業務をされてるんですか?>

労務・会計・コンプライアンス等の管理業務全般が主な仕事内容で、役員としては取締役で、役職としては総務部長兼管理者です。

休むのも大変じゃないですか?>

なかなか難しいですね。例えば事務所を休みにしたとしても、利用者さんの生活がかかっているのでサービスは動かさないといけないんですよ。 介護は生活を支援しているので、サービスがないということはないんです。 年末年始も動いてますし、なので事務所を土日に締めたとしても電話はかかってきます。 休日でもイレギュラーなことへの電話対応の数が凄かったりとかしますね(苦)

現状、介護業界にはどんな問題があるんですか?>

まず、お金がどんどんなくなってることですね。 介護保険の財源は社会保障費が元になってるんですけど、社会保障費使いまくりじゃないですか。 介護も医療も保育も、もうめちゃくちゃ使うからそれはまあなくなるっすよね。それを元に従業員さんたちの給与も作ってますから、働き手は増え辛いですね。

深町さんはそういった介護の問題を解決するために、他の介護事業者や地元の区議会議員も巻き込んで介護保険意見交換会を行なっているという。

その意見交換会はどうやって始まったんですか?>

僕の率直な疑問から始まりまして、きっと誰しも思っているであろう素朴な疑問ですよね。なんでこういう事態が起きてるのかとか、全国各地でなんでお金がないのかとか、なんで人が足りないのかとか。 最初は僕と地元の公明党区議の方と二人だけで始めて、それから色んな方に関わって頂いて、今でも隔月でやっています。 今は色んな小さな問題が絡み合って、ボン!っと大きな問題になってしまってるんですよね。 だから大きな介護という塊一個解決しようとしても出来ないし、めっちゃコードが絡まってて、一本一本ほどいていくしかないって感じなんです。 みんなで知恵を出し合って、本当に色んな提案をさせてもらったんですが結局、堂々巡りになるんですよ。 お金と人がいないから出来ないっていうことに最後は行き着いちゃう。 それで諦めかけてた時に知恵が出てくるんすよね。 「これやっても意味あんのかな?」って時に。 「介護って自立支援だよな、そういえば」みたいな。まずここからなんじゃないかみたいなかんじで。

介護保険法、つまり介護の理念は『自立支援と尊厳の保持』である。 この自立支援というものについて深町さんに聞いてみた。

介護は利用者さんのために何かしてあげる行為ではあるんですけど、全部やってあげるとか、利用者さんの意のままにってしちゃうと結局はその人の為にならないんですよね。 出来るとこまで奪ってしまうと出来なくなってしまうんです。 なんでも支援が大事で、これは介護だけじゃなくて、教育でもそうだと思いますし、出来るとこはやって頂く。 こっちでも出来るんですけど、「でもやりません」と。なぜなら全部やってしまうとその人の機能を殺してしまうからなんです。 なので、「〇〇さえやってくれれば、私は△△が出来るんだよね」の〇〇の所だけやります。

あえてやらないというのは具体的にどういった事ですか?>

例えば、立って掃除機はかけられるけど屈めないからトイレ掃除は出来ないと、そしたらトイレ掃除は僕たちがやるんです。 これが援助と支援の違いで、生活援助っていう介護保険のサービスは確かにあるんですけど、うちは生活援助ではなくて、生活支援を心がけるようにしています。 出来る所はやって頂いて、出来ない所をこっちがやる。 そうやって一緒にやってくことで向上するんですよね。 本人のやる気を出させると言いますか、「あー、できるんだ私まだ」とか、「これは出来るようになってきたから、もう介護は必要ないな」っていう風になっていけばいいなと思います。 もう介護事業所を使う人をどんどん減らすみたいな(笑)

減らしていきたいんですか?>

それでも仕事は山積みだと思います(苦笑) でも、今までの介護の意識として完全奉仕みたいになりがちなんです。 介護保険制度ができた当初とかは今では考えられない位、何でもやってあげてて、家政婦さんとヘルパーさんの区別がつけられないみたいな感じでした。 ヘルパーさんたちも介護をなんのためにやるのか明確に言える人っていうのは、僕は見てこなかったですし、どんなベテランの方でも「自立支援だからこうするべきだよね!」っていう発言は今までなかったんですよね。 利用者さんも「〇〇が出来るようになりたいからサービスを受けてるんだ」っていう意識がなくて、またそのご家族の意識変革も必要になってくるんですが、働き手側の意識変革も含めて、そういった部分から変えていきたいと思っています。

その意識が変わる事で何が改善されるんですか?>

そこが変われば無駄なサービスは無くなりますよね。 介護支援を過剰に使わなくもなるでしょうし。 もしかしたら健康寿命が伸びて、高齢者はいっぱいいるんだけど使う人は減ってくかもしれない。 そうすると「利用者と介護者」=「需要と供給」のバランスが取れるかもしれないですよね。そこを目指してやっていけば、本当に自立するケースも出てくると思います。 ただこれは利用者さんだけの課題ではなくて、ご家族の自立支援でもあるんですよね。ヘルパーになんでもやらせればいいとなりがちなんですけど、そうじゃなくてちゃんと向き合って頂いて、ヘルパーとケアマネージャーとご本人とご家族とで解決していく形を目指しているので、難しいんですが、模索中です。

利用者の方から反発とかはありますか?>

初めから介護保険の理念は「自立支援と尊厳の保持」だったんですが、そこをリアルに落とし込めていなかったので、昔から長く使ってる方とかは「なんでやってくんないの?」っていう反発はありますね。 ただ新規の利用者さんにはちゃんと説明するので、理解して頂いて使っていただくと全然違うんですけど。 やっぱり変革期なので今まで使ってた方達は大変ですよね。「なんで今まで出来てたのに急に出来なくなるわけ?」って必然的になりますよね。 「今まではすいません、、間違ってました今までが」ってやってます、率直に謝って(笑)

その人の自立を手助けする介護という自立支援。それは家族の自立支援でもあると深町さんは言う。僕にとっても介護は他人事ではない。自分や恋人の親、自分自身にもいつか介護を必要とする日が必ず来る。持続的で健康な社会であるために、現実と向き合う勇気と互いに歩み寄る姿勢で臨んで行きたい。

最後までご覧いただきありがとうございます!!

次回は問題解決への深町さんの具体的な取り組みについてお聞きします!

つづく、、、、、

H28.12.20